日本三名園といえば、水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園です。DRYもはるるも、偕楽園と兼六園は訪れたことがありますが、この後楽園だけは、行ったことが無かったのでした。そういう意味で、ここはちょっと期待していました。まずは岡山城へ行きました。城の内部は、郷土資料館になっていました。最上階の六階からは、岡山市街をぐるっと見渡すことができて、眺めが良かったです。城下を流れる旭川が、太陽の光を浴びて、きらきら光っていました。下の階には大名籠が展示されていて、YOUがお姫様気分で試乗してみました。姉Aから「昔の人は、東京から飛行機で行くのではなく、この籠に乗って旅したのよ」と籠の説明を受けて、神妙にしていました。後でYOUに岡山城の感想をたずねると、城内に展示されていた金色の鯱の尻尾がぐるぐるまきあがっているところが、とっても気に入ったそうです。そして「本物のお殿様に会いたかった…」だそうです。.
岡山城から長い月見橋を渡って、後楽園に来ました。広い敷地に芝生が敷き詰められています。沢の池などいくつかの池、曲水、築山がその中に点在しています。歩いていると、それぞれの場所ごとに風景がかわっていきますが、のどかで明るい雰囲気の公園です。ゴチャゴチャと人工的ではない、自然美の美しさがすばらしいのでした。日々の忙しさを思うと、心が洗われる気分になります。おもしろいもので、YOUに「後楽園という公園に行くから」と連れて行ってみると「なんでブランコが無いの?」という質問があったようです。姉Aは「お殿様の家のお庭だから無いのよ!」と答えたそうですが、やっぱり小さい子にとって頭の中に、公園にはブランコがセットされているのでしょうね。
後楽園には、鯉や、丹頂鶴がいました。鯉は、やはり大きく見事で、丹頂鶴は、凛とした姿で美しく、「カコー・カコー・カコー」と、張りのある大きな声で鳴いていました。YOUは、いたく気に入って、傍でいつまでもいつまでも見ていました。