DRY家は、ここのところ忙しい毎日でした。心身ともに夫婦疲れていたので、リフレッシュをしようと言うことになりました。しかしYOUの学校もあるし・・と時間がないので、とりあえず、一泊でもいいから、美しい風景と美味しい物を食べて、気分転換をしてこようという旅行をすることになりました。DRYが、はるるとYOUに、以前からの約束で、700系のぞみに乗せてくれることで、府中から西に行くことにしたのです。それで、以前から1度は行ってみたかった伊勢神宮に行って、お伊勢参りをしようということになりました。
出発・・
午前6時15分過ぎに、徒歩で北府中駅まで行きました。そこから武蔵野線で西国分寺に出て、西国分寺から中央線各駅停車の電車に乗りました。武蔵境で中央線快速に乗り換え、東京駅に向い、7時半過ぎに到着しました。
東京駅から、午前8時13分発の 700系のぞみ7号博多行きに乗りました。3人家族なので、3人掛け席に乗りましたが、思った以上に座席はゆったりしていて、足も伸ばせました。乗っていて振動が少ないのも、700系の良さかもしれません。新幹線も、やはり通過するのを見るのではなく、自分達が乗ってこそ、楽しいものです。
のぞみの車中から初めて見る品川駅の新幹線ホームは、まだ新しいので、きれいでした。雪化粧をした美しい富士山を見ることもできて、嬉しかったです。
午前9時56分に名古屋に到着しました。名古屋駅の新幹線ホームから、中央コンコースを通って近鉄のホームに移動します。ところが、ここの間の距離が遠くて、乗り換えるのに歩いて15分位かかるとのことでした。途中の売店で、昼食用のお弁当を買いこみ、近鉄のホームへと向いました。
近鉄名古屋駅から、午前10時40分発の、特急伊勢志摩ライナーに乗車しました。今回は、奮発してサロンカーの予約をいれていました。サロンカーは、4人掛けと2人掛けのボックスシートになっていています。3人ですが、4人用のボックスシートを取りました。欧米の方でもゆったりと座ることができるシートが向かい合わせになり、テーブルがついています。そして天井近くまである大きな窓がついていて、景色がよく見えます。この窓に日よけ用にスクリーンカーテンが着いていますが、これがスイッチで上下に移動できる電動式になっていました。家族向けには、豪華でゆったりとくつろげるこのサロンカーは、最適でした。
風景を見ながら、名古屋駅で買ったお弁当を、風景をみながら食べ始めました。
DRYとはるるは、「名古屋名物みそかつ&えびふりゃー」というお弁当。御飯、熟成ロースカツ、八丁味噌、温泉玉子、海老フライ、煮物(がんも、人参、蕗)、マカロニサラダ、レタス、ミニトマト、漬物など、名古屋の名物がてんこもりで、ボリュームがあり、美味しくいただきました。
YOUは「そぼろぼろぼろ大好き弁当」という二段重ねの駅弁。ご飯の上に、鶏そぼろ、星型蒲鉾、グリンピースが飾ってあり、宇宙を表しています。そして海老フライ、鶏の唐揚げ、肉団子、うずらの卵に、チェリーとぜりーのデザート付と豪華でした。「21世紀私の食べたい駅弁コンテスト」子供の部グランプリを受賞したというのも、うなずけました。
田園地帯を電車は南下して行きました。やはり、いつも見慣れている風景と、ちょっと雰囲気が違っている気がしました。
伊勢・・
宇治山田駅に午前11時42分に到着。ここから伊勢神宮に行くわけですが、伊勢神宮は、外宮(げぐう)と内宮と建物が二箇所に分かれています。本来は、外宮を参拝してから、内宮に行くそうなのですが、今回はYOUもいるし、過密スケジュールにせず、ゆったりとしたスケジュールで行くことにしていたので、内宮だけを参拝することにしました。駅からはバスに弱いYOUの関係で、バスでは行かず、タクシーに乗車して行きました。
内宮の入り口に当たる宇治橋を渡って行きます。宇治橋の下は五十鈴川が流れていて、緑が深く、趣のある風景です。この橋を渡りきると、そこから先は玉砂利を踏みしめながら参道を歩いていくのでしす。広大な敷地には、樹齢数百年と思われる、立派な杉がたくさん植えられていて緑が多く、神様の聖域に来たな・・と、自然と厳粛な気持ちになりました。
内宮の奥のほうへと歩いて行くと、皇大神宮正宮(こうたいじんぐうしょうぐう)という、天照の大神を祀る正宮がありました。参拝をするために、正宮まで石段を昇るのですが、ここから正宮は、撮影等が一切禁止となります。この正宮は、式年遷宮といって、20年に1度、神殿が建て替えられるようになっているのでした。
参拝後、荒祭宮へと行くのですが、ガイドブックで荒祭宮に行く途中の石段に、「踏まぬ石」というもの(その石の部分が、天という見えるので、昔からそこの部分を踏まない風習になっている)があるというのを知ったのですが、とうとうそれが、どの石の部分なのかわからなくて残念でした。
お札と共に、栄久舞の鈴を買ってきました。
ぐるっと内宮を歩くと、長い距離を歩いたわりには、疲れを感じず、むしろすがすがしい気持ちになりました。
そのあと、伊勢神宮に続いて、内宮の門前町エリアであるおはらい町を歩いてきました。そこで、やはり楽しみにしていたのが、大好物の赤福本店に立ち寄ることでした。
昔からの古い木造の建物になっていていました。、食券を買って中に入ると、畳の大広間が、細い通路の両側にあるのでした。靴を脱いで、それら広間の空いている所に座って食べる場所確保します。するとお店の店員さんたちがやってきて、食券と引き換えに、お店の入り口の竈で沸かしたお湯で入れたほうじ茶と一皿に3個入った赤福うじ茶を持ってきてくれるのです。いろんな人達と入り乱れて、休憩するのですが、それが楽しいのです。遠くで太鼓が鳴っていて、なんだか昔のお伊勢参りをする人達って、こういう雰囲気だったんだろうな・・などと思わずにはいられませんでした。ちょうど座った場所が、五十鈴川に新橋のかかっているところを眺められる場所だったので、一段と情緒のある雰囲気で、気持ちがよかったです。
そして、東京のデパートでたまに見つけては購入していた、虎屋ういろの本店を見つけ、白のういろを購入しました。
そしてもう1つ有名な、利休饅頭も購入しました。
タクシーで、今度は五十鈴川駅に出ました。ここの駅は高架橋になっていて、ホームから伊勢神宮の内宮の森など、一望できました。
鳥羽・・
近鉄の普通列車に乗って南下すると山の風景から海が見えてきて、鳥羽の駅に到着した。そして夜は、駅前に位置する戸田家という旅館に宿泊しました。鳥羽湾が一望できる部屋でした。セルリアンブルーの広い空とおだやかな海に、ポコッと浮かぶ島々。ゆったりしていて、日常の忙しさから離れて、心が洗われていくようでした。
宿泊した部屋にも、露天風呂が設置されていて、DRYとYOUは、伊勢湾を眺めながら、部屋の露天風呂に入りました。
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よろい戸の下の隙間から、夕暮れの海を見ることができました。 海を眺めながらの露天風呂は、気持ちよかったです。 |
夕食は、以下のようです。
下の写真は、火を入れる前の状態です
おつくりは3人前です。貝はアワビです
この後、柿のムースとメロンが出ました。
お腹いっぱいになりました。DRYとはるるは、味わい深い伊勢海老のタルトと、薫り高い松茸のお吸い物が、気に入りました。
下の写真は、子供メニューです。この他に茶碗蒸と、大人と同じデザートが出ました。
翌朝は、まず、DRYとはるると2人で、ベランダから日の出を見ていました(YOUはまだグーグー寝ていました)。伊勢湾に浮かぶ、島越しに見える日の出は、とても美しかったです。
鳥羽の駅周辺を散策して、鳥羽午前10時40分発の特急に乗って、名古屋へ戻りました。
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出発前の近鉄の列車から見た戸田家です。 私達が泊まった嬉春亭は、この奥の棟なので、写っていません。 |
名古屋・・
名古屋に午後12時15分に到着しました。DRYとはるるにとって、今まで名古屋というのは、電車で通過するだけで、馴染みが無かったのでした。それで今回は、街を歩いてみる事にしたのでした。
まず、乗り物が好きな私たちなので、名古屋駅から名古屋の地下鉄に乗ってみようと言うことになりました。それで地下鉄東山線に乗りました。乗った電車が、狭くて天井も低い感じで、銀座線の車両を思い出しました。
栄で降りて、オアシス21の最上階の庭園である、水の宇宙船に行って来ました。そこからテレビ塔など、テレビで馴染みのある栄の繁華街を眺めました。
そして、地上に降りて、100メートル道路を実際に歩いてみました。100メートル道路と大きな公園という空間に、デパートなどの大きな建物がうまくミックスして街が造られているせいか、名古屋の町はごみごみした感じがせず、すっきりして気持ち良く歩けました。東京の街は、やっぱり人が多すぎるんだなぁと、しみじみ思いました。
松坂屋の本店は、大きかったです。そこの南館にある、あつた蓬莱軒に行って、名古屋名物のひとつである、ひつまぶしを食べることにしました。10階に行ってみると、たくさんの人が並んでいました。時間を考えると、どうしようかなと一瞬迷いましたが、せっかくここまで来たのだからと、頑張って並ぶことにしました。DRYとはるるは、ひつまぶしを、YOUはお刺身盛り合わせ定食にしました。
ひつまぶしは、うなぎののったご飯のおひつ4等分にして、はじめの1膳目はそのままで食べて、2膳目はわさび・浅葱・刻みのり等の薬味をかけて食べる。3膳目は、薬味をかけた上に熱々のだし汁をかけてお茶漬け風に。4膳目は好きな食べ方で・・となります。これがとっても美味しくて、気にいりました。私達が1番気に入った食べ方は、そのお茶漬けなのです。さらさらとお腹に入って行き、食べた後もさっぱりして、また食べたくなる美味しさでした。東京新宿・歌舞伎町にある鈴屋のとんかつ茶漬けを食べた時と同様で、「どうかな?」と思っていたその組み合わせが、1番美味しいのです。
新幹線に乗る時間が、刻一刻と近付いてきたものの、やはりここまで来たら、次は名古屋城に頑張って行ってみようということになりました。時間が無いので、とにかくタクシーを捕まえ、名古屋城に向いました。実はこのような有名な場所を意識して行く様にしています。そうするとテレビ等で風景が放映されることが何度もあるので、YOUにとって、行ったという記憶を忘れないという利点があるからです。
名古屋城は、秋晴れの空に突き刺さるように大きくて、金のシャチホコがピカピカ輝いていました。迫力があって、感動しました。
名古屋城の天守閣は、360度パノラマ展望台になっています。名古屋空港・ツィンタワービル・テレビ塔・ナゴヤドームはもちろんのこと、遠くに御嶽山やアルプスが見えるのです。地下1階で、金のシャチホコのレプリカを見てきました。
桜の季節のころに、名古屋城に訪れてみたいと思いました。
帰り・・
名古屋城からタクシーに乗って、名古屋駅まで戻ってきました。タクシーに乗りながら、名古屋の街の風景を見ることができて、良かったと思いました。
午後5時12分発の700系のぞみ138号に乗り、18時53分に東京着。そして中央線快速で国分寺まで乗り、バスで府中の自宅に戻ってきました。
ハードでしたが、美しい風景と美味しい物を食べてリフレッシュすると言う旅が達成できて、良かったです。